業者に作業を依頼する際、その信頼できる指標の一つとなるのが「資格を持っているのか否か」でしょう。例えば電気工事では、電気工事士の資格が必要になります。それでは、自動ドアではどうなのでしょうか。実は、自動ドアにも資格はあります。それが「自動ドア施工技能士」です。
自動ドア施工技能士とは、自動ドアに関する豊富な知識と技術を持ったプロです。自動ドアには、いくつもの機械や電子器具が区回されています。それを仕様書に合わせて正しく施工するためには高い技術が要求されます。また、自動ドアは施工だけでなく保守・点検も大切です。これを怠ってしまうと、重大な事故に繋がってしまう事もあるのです。このような観点から、自動ドア施工技能士の資格を持つスタッフは重要な役割を果たしています。
この資格は1986年に生まれましたが、1992年に国家資格になりました。1級と2級とがあり、難易度の高い1級では厚生労働大臣から、2級では都道府県知事から合格証が交付されます。ちなみに、職業能力開発促進法により、この資格を持っていない人が自動ドア施工技能士と名乗る事は禁じられています。
自動ドア修理では、この資格は必須ではありません。実際に、無資格者でも知識や経験が豊富な方は多くいます。しかし、この資格の有無は大きな基準となりますので、初めて自動ドア修理をご依頼される方は参考にしてみることをおすすめいたします。