バリアフリーについての意識が広まっている日本では、自動ドアも広く普及しました。今ではオフィスビルや店舗などを中心に、人が集まるような場所には必ずと行っていいほど自動ドアが使われています。しかし、自動ドアは何より安全の確保を考えなければいけません。実際に自動ドアに挟まれたり衝突したりといった被害は毎年のように発生しています。もしも自動ドアが不適切な状態にあれば、その発注者や施主が責任を負わなければならないケースもあります。そのため自動ドアを設置する際には、以下の仕様を確認して設置しなければいけません。
・自動ドアの開口幅・・・次度ドアの開く広さです。これが狭ければ、人がすれ違ったり、車椅子によって通り抜けることが難しくなってしまいます。
・閉じ速度・・・自動ドアの閉じる速度です。早すぎれば高齢者や障がい者が通り辛くなりますし、遅すぎれば建物の気密性を損なってしまいます。
・センサー検出範囲・・・人を検知するセンサーの範囲です。広ければいち早く通行人を察知するため自動ドアが使いやすくなりますが、広すぎれば自動ドアの前を横切るだけの人にも反応してしまう事が増えます。
・存在検出機能・・・自動ドアに密着するほど接近している人を検出する機能です。
・補助センサー・・・補助センサーが機能していなければ、自動ドアの間に人がいても勝手に閉まってしまう事があります。
これらは、自動ドアの設置環境によっても適切な仕様という物が変化します。そのため自動ドアの設置には、その道のプロに依頼してその時々の状況に合わせた設定をしなければいけません。