毎日使う自動ドアが突然開かなくなって困らないように、保守契約を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、建物内設備の管理責任は管理者にありますので、安全に自動ドアを管理するためにも検討するのがよいでしょう。
しかし、自動ドアの保守契約にいくらかかるのかを詳しく知る方は、意外にも少ないのです。そこで今回は、自動ドアの保守契約費用について詳しくご紹介いたします。保守契約に入るメリットを知って、サービス内容や費用についてよく確認してから、ぜひご検討ください。
目次
自動ドアの保守契約費用ってどれくらいするの?
自動ドアの保守契約費用は、契約会社によって、また、選択するコースによってもことなりますが、片開き自動ドア1枚につき、年額で30,000円から60,000円が相場のようです。ここでは、自動ドアの保守契約とはどんなものかをご説明します。
そもそも自動ドアの保守契約とは
自動ドアの保守契約とは、自動ドアを常に安全に作動できるように、専門業者が定期点検をおこないます。内容は、ドアや駆動装置、センサーなどの点検、消耗品の交換です。不具合がみられる場合は修理をおこないます。
契約の内容によって、年に3回、または4回など点検回数がちがいます。自動ドアの使用状況によって、一部分の修理や点検をおこなうのか、フルメンテナンスをおこなうのか、契約者の希望にそって決められます。
自動ドアの管理責任について考えよう
建築基準法では、『建物の管理者は建築物の設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならない』と定めています。つまり、建物内にある自動ドアも、管理者による管理の対象になってくるのです。
自動ドアの管理責任は法的なことだけではありません。自動ドアは人の衝突などにより、いつ故障してもおかしくない場所といってもよいでしょう。そのため、定期的に点検をして、安全に作動できる状態にしておかなくてはいけません。
自動ドアが設置されている場所によっては、不特定多数の人が出入りするためです。正しく出入りする人もいますが、なかには横入り、割り込み、立ち話など、危険な出入りをする人がいるかもしれません。
もし自動ドアに不具合が起きて負傷者がでれば、管理する側に責任が問われるおそれもあります。自動ドアの不具合から生じるトラブルを防ぐためにも、保守契約をしておくほうがよいのです。
自動ドアの保守契約を利用するメリット
自動ドアの保守契約費用に見合うメリットはあるのでしょうか。ここでは、具体的に保守契約にはどのようなサービスがあるのかをみていきます。
自動ドアのプロの対応
厚生労働省認定の国家資格である、自動ドア施工技能士がメンテナンスをおこないます。自動ドアのプロが定期点検をおこなうため、非常に安全性が高いといえるでしょう。
優先対応・特別割引
故障状況によっては、作業員の派遣が遅くなることもあります。しかし、メンテナンス契約をしていれば、故障に優先して対応してもらえる場合があります。メンテナンス契約をすると、基本技術料金や出張費が無料になり、部品代などが契約先特別割引価格になることもあるようです。
コールセンター対応
コールセンターで修理対応をしているところもあります。急なトラブルにも駆けつけてくれ、自動ドアに関するご相談を受け付けています。
保守契約をしない場合の修理やメンテナンスの依頼先
自動ドアの保守契約をしないのであれば、プロの業者に修理や定期メンテナンスを依頼しましょう。ここでは、そんな自動ドアの修理費用などについてご説明します。
あらかじめ修理費用を知っておき、定期メンテナンスをして大きな故障を防ぐこともご検討されるとよいでしょう。
自動ドアの修理費用の相場はどれくらい?
自動ドアの調整は20,000円前後です。鍵を失くしてしまった場合の、自動ドアの鍵交換は約40,000円からとなっています。また、自動ドアの全交換は約500,000円からと、修理費用はどれも大変高額です。
建築基準法では、建物内にある自動ドアの管理義務は定められていますが、点検自体は定められてはいません。つまり、保守契約をせずに、故障が起きたときだけ修理をするという管理もあるのです。
しかし保守契約をしなくても、定期的なメンテナンスは必要です。
部品は消耗品のため、耐用年数や耐用回数があります。たとえば、自動ドアを吊り下げるドアハンガーや非常電源は、耐用年数が約3年、耐用回数が約300万回です。また、自動ドアを動かすベルトは、耐用年数が約7年、耐用回数が約500万回といわれています。自動ドア全体の交換時期よりも、部品のほうが交換時期は早いのです。
部品交換のためのメンテナンスは手間に感じるかもしれません。しかし、定期的におこなえば、大変高額な自動ドア全交換費用を払う故障のリスクは減ります。
自動ドアの保守契約費用が高額なため、保守契約をせずにメンテナンスをしていきたいとお考えでしたら、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。保守契約費用よりも安く、部品の交換もおこなってくれるので、安全に自動ドアを管理できます。
しかし「どこに依頼したらよいのかわからない……」というときは、ぜひ弊社『自動ドア110番』にお問い合わせください。弊社であれば、お客様のご要望に沿ったメンテナンスができる業者を紹介させていただきます。
自動ドアは全社メーカーに対応可能です。修理費用のお見積りは無料で作成しておりますので、お客様のご納得いただける費用で修理ができて安心です。保守契約よりも維持コストを押さえられるでしょう。
メンテナンスはもちろん、「自動ドアが動かなくなった」などの急なトラブルにも駆けつけます。弊社は年中無休24時間、自動ドアに関するご相談を受け付けております。ぜひご検討ください。
自動ドアを長持ちさせるために気をつけること
自動ドアの保守契約費用は高額ですので、定期メンテナンスをご検討の方もいらっしゃることでしょう。定期メンテナンスはもちろん大切ですが、日ごろから故障を防ぐ使い方をするのはもっと大切なことです。
ここでは、自動ドアの故障を防ぐために気をつけたい注意点をご説明します。利用者にも守っていただいて、自動ドアを長持ちできるような使い方をしましょう。
自動ドアの耐用年数・耐用回数
一般的に自動ドアの耐用年数は約10年、耐用回数は約250万回といわれており、その後ドア全体を交換します。しかし使用状況では、交換サイクルが短くなることがあります。
たとえば、自動ドアでの人の出入りが多い場所は、5年ほどで交換をするようです。250万回以上作動させていれば、5年よりももっと早い時期で交換が必要なるでしょう。
注意1.正面から入ってもらうようにする
自動ドアがおこなう自然な開け閉めの動作をすることが、故障の防止にもつながります。今まさに開いている自動ドアに滑りこむようにして入るのは、自動ドアの作動に負担がかかります。正面からまっすぐに進んで入るように、利用者に周知しましょう。
注意2.自動ドアにぶつかるリスクを下げる
近年はスマートフォンの画面を見ながら歩く人が、他人やドアにぶつかって事故をおこすことが増えています。自動ドアに衝突するのも人がケガをするのと同様に、故障のリスクがあります。
自動ドアは透明なガラスですので、普通のドアよりもさらに気づきにくく、ぶつかりやすくなります。故障を防ぐためにも、利用者にはよそ見をしながら建物内を歩かないことを周知してください。
まとめ
自動ドアの保守契約や定期メンテナンスについてご紹介しました。自動ドアの保守契約をするときは、サービス内容を必ず確認し、保守契約のことを理解して、費用に納得できたら依頼することをおすすめします。
自動ドアの点検が法律で定められているわけではありませんが、点検や修理を怠ると建築基準法に抵触するおそれがあるかもしれません。そのため自動ドアの保守契約費用は高いと感じたら、故障の都度業者に依頼するのもよいでしょう。しかし、自動ドアの部品にも耐用年数や耐用回数がありますので、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
万が一の故障を防ぐためにも、業者に依頼することもご検討ください。保守契約したり、大きな故障が起きたりしてから修理するよりも、安い費用で自動ドアを管理できるかもしれません。